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LinkedIn(リンクトイン)とは?企業が採用に活用するメリット・デメリットを解説

採用において「求める人材とマッチングしない」「母集団が形成できない」などさまざまな課題を抱えている採用担当の方も多いのではないでしょうか。採用が行き詰まった際に、新たなアプローチができるLinkedIn(リンクトイン)をご存知ですか?

LinkedIn(リンクトイン)とは、近年日本でも徐々に浸透しているビジネス特化型のSNSです。具体的に、どのような場面で採用に活かしていけるのか、LinkedIn(リンクトイン)について紹介します。

1.LinkedIn(リンクトイン)とは?基本情報を解説

1-1 LinkedIn(リンクトイン)の特徴

まず、「LinkedIn(リンクトイン)とは何?」と思われた採用担当の方にご説明します。LinkedIn(リンクトイン)とは、主にネットワーク構築や採用に使用されているアメリカ生まれのビジネス特化型SNSです。2003年からサービスがスタートし、以来、着実に成長していきます。2016年にはMicrosoftに260億ドルで買収され、注目を浴びました。創業者はPayPalやAirbnbを立ち上げたリード・ホフマン。ソーシャルプラットフォームの多彩な機能が受け入れられ、LinkedIn(リンクトイン)が世界中に浸透しています。

1-2 どのような使われ方をしているのか

採用担当の方々も、FacebookやTwitterなどのSNSに馴染みがあるかと思います。時には、採用シーンで使用した経験もあるかもしれません。LinkedIn(リンクトイン)は、それらのSNSと同様に、フォロー、タイムライン、DMなど、SNSとしての基本的な機能を持ちながら、「ビジネスシーンに特化している」のが最大の特徴です。ですから、Facebookはプライベート用、LinkedIn(リンクトイン)は仕事用と、公私を分けて活用することもできます。また、海外では、LinkedIn(リンクトイン)を名刺代わりに使用することもあるようです。

1-3 ユーザー数は?

LinkedIn(リンクトイン)は、世界200以上の国と地域で8億5,000万人以上のユーザーが利用しています。そのうち、アメリカ・カナダ・中南米が2億400万人以上、ヨーロッパ・中東・アフリカが2億1,100万人以上、ラテンアメリカ・カリブ海地域が1億2,400万人以上となっています。特に、LinkedIn(リンクトイン)のユーザー数が勢いよく伸びているのがインドです。2021年にヒンディー語が対応されたことにより、更なる伸び代が期待されています。これからも、世界全体でユーザー数が増える見込みのあるビジネス特化型SNSです。

1-4 日本では今後普及していく?

アジア太平洋地域のユーザー数は、2億2,400万人を突破しています。日本でのLinkedIn(リンクトイン)ユーザー数は約300万人にものぼり、右肩上がりで増加しています。2017年に元Yahoo!の村上臣氏が日本法人の代表に就任したことで、「外資系企業に入社、転職するためのツール」から「世界とつながる使いやすいビジネスSNS」へと印象が変化し、注目されはじめました。その話題がきっかけとなり、「LinkedIn(リンクトイン)とは何か?」といったサービス内容を知らないユーザーにも周知され、国内でも普及されはじめています。年々、ユーザー数が増加傾向にあるため、今後、日本での利用拡大も期待されます。

【出典】
リンクトイン・ジャパン株式会社 2022年8月22日プレスリリース
リンクトイン プレスルーム

2.LinkedIn(リンクトイン)で企業が使える機能とは?

2-1 企業ページの作成

それでは、具体的に LinkedIn(リンクトイン)を採用に活用するための機能の一つである、企業ページについて紹介します。企業ページとは、 会社の信頼度を高め、LinkedIn(リンクトイン)上で顔となる大切なページです。LinkedIn(リンクトイン)を使うユーザーは、検索窓で会社名を打ち込み、会社を検索することもあります。もし、ユーザーが社名検索をして、企業ページが検索にひっかからなかった場合、残念な印象を与えてしまう可能性がありますので、LinkedIn(リンクトイン)の企業ページは用意しておくことをおすすめします。企業ページは無料で制作することができ、記事の投稿も可能です。また、有料版であればカルチャーページを作成することもできます。まずは、企業ページを作成する前に LinkedIn(リンクトイン)にアカウント登録をしましょう。企業ページを作成する手順は、下記もご参照ください。

【参考】LinkedIn会社・団体ページを作成する
https://www.linkedin.com/help/linkedin/answer/a539861/linkedin-?lang=ja

2-2 求人の掲載

求人掲載枠を購入すると、求人情報が掲載可能になります。あらかじめ希望条件を設定したユーザーへ自動的に求人内容が配信され、興味を持ったユーザーが、そのままLinkedIn(リンクトイン)内で応募できるシステムになります。または、求人内容を読み込んでもらった後、自社サイトの採用ページに誘引し、応募してもらうといった採用の動線づくりにも優れています。求人掲載枠を購入すれば、採用が終了した後、異なる求人に差し替えることも可能です。

【参考】LinkedInでの求人掲載-概要
https://www.linkedin.com/help/linkedin/answer/a521480

2-3 スカウト送信

LinkedIn(リンクトイン)上でつながった個人ユーザーへのメッセージ送信は無料でもできますが、つながりが少ない場合、採用で使用するには難しいでしょう。そこで存在するのが、有料の「LinkedIn Recruiterライセンス(リンクトインリクルーターライセンス)」です。LinkedIn(リンクトイン)に登録している、200以上の国と地域の8億5,000万人以上のユーザーから検索し、つながっていない候補者にもメッセージを送ることができます。LinkedIn(リンクトイン)で採用に成功した事例を持つ企業は、RecruiterライセンスのInMail機能を使い、候補者へアプローチをかけて実績をあげています。

3.LinkedIn(リンクトイン)を採用に活用するメリットとは?

3-1新たな母集団形成ができる

採用において、母集団の形成は永遠の課題と言えるのではないでしょうか。母集団が多ければ多いほど、優秀な人材・カルチャーマッチした人材を採用できる可能性が広がります。従来の採用の流れでは、紹介や応募を「待って母集団を集めていく」手法が根付いている企業もあるかと思います。しかし、近年の人材不足により、待っているだけでは人材は集まりません。優秀な人材を採用するためには、「攻めの採用」が必要になってきます。LinkedIn(リンクトイン)は世界200以上の国と地域で8億5,000万人以上が登録している上、求人媒体や人材紹介では出会いにくい、転職潜在層へのアプローチも可能です。適切な採用活動を行うことで、今までにない母集団形成が期待できます。

3-2 転職潜在層にアプローチできる

とはいえ、LinkedIn(リンクトイン)は日本国内ではまだまだメジャーではないという理由から、採用に向いていないと感じてはいませんか?逆に言えば、LinkedIn(リンクトイン)が普及しはじめる前から登録している国内のユーザーは、日々、情報収集に力を入れてアンテナを張っており、ビジネスへの感度が高いと考えられます。LinkedIn(リンクトイン)を利用して、今すぐに転職したい方もいる一方、将来的にキャリアアップを目指す準備として登録している方もいます。転職潜在層には定期的な情報を発信していきましょう。いざ転職活動がスタートした際に企業が認知されていれば、効果的な採用につながる可能性があります。事前準備を心がけ、転職潜在層にアプローチするチャンスをつくっていきましょう。

3-3 企業ブランディングに役立つ

LinkedIn(リンクトイン)は、企業ページで自社の事業内容やカルチャーなどを発信できるので、企業ブランディングにも役立つという特徴があります。発信した内容がユーザーの目に止まり、深く読み込んでもらうには、企業の理念やビジョン、社会的な貢献度の高さなどに価値を感じてもらえるコンテンツづくりが大切です。LinkedIn(リンクトイン)では、企業ページの作成のほか、長文ブログの投稿、画像素材を用いた情報発信など、幅広い方法で企業の魅力を伝えることができます。LinkedIn(リンクトイン)を利用して魅力ある自社ブランディングの構築を進め、他社との差別化にも役立てていきましょう。

3-4 応募者の質が上がる

LinkedIn(リンクトイン)は、企業の代表や部長、経験のあるフリーランスといったハイクラスな人材も多く登録しています。また、アメリカ発のビジネス特化型SNSなので、スキルを持った海外在住ユーザーも多く利用しています。採用サイトや他のSNS経由では接点がない層と出会うチャンスを掴むことができますし、母集団を増やせれば、マッチする人材を採用できる可能性も広がります。また、企業から発信された投稿内容を読み込み、企業理解や業務理解を深めた上で応募してもらうことができます。そのため、LinkedIn(リンクトイン)での採用活動は、応募者の質を上げることができると言えるでしょう。

3-5 コストカットができる

採用担当として、「コストを抑えて優秀な人材を採用したい」と考えるのは当然のこと。LinkedIn(リンクトイン)を利用すれば、コストを抑えた採用が可能になります。法人ライセンスの契約にはある程度の費用がかかりますが、LinkedIn(リンクトイン)には、無料で使える機能が多いのも特徴です。また、決定課金型ではないので、人材紹介や求人媒体にかかる費用に比べて、一人当たりの採用コストを抑えることができます。

3-6 ダイレクトリクルーティングのノウハウが蓄積される

LinkedIn(リンクトイン)では、求人サイトや人材紹介会社を介さず、企業からユーザーへ直接アプローチを行うダイレクトリクルーティングが可能です。採用担当から求人にマッチしていると思う人材に連絡を取り、接点を持てることがダイレクトリクルーティングの最大の魅力と言えます。LinkedIn(リンクトイン)に登録している8億5,000万人以上の中からフィルタリングして検索をかけ、候補者を絞ったのち、ダイレクトメールなどでやりとりを行い、アプローチをしていきます。運用を重ねることで社内にノウハウを蓄積することができることもLinkedIn(リンクトイン)のメリットです。

ダイレクトリクルーティングの戦略立案にお困りの採用担当の方や、運用する人手が不足している企業には、当社でサポートも行っています。詳細をお知りになりたい方はお気軽にお問合せください。

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4.LinkedIn(リンクトイン)を採用に活用するデメリットとは?

4-1 自社でやると運用に工数がかかる

LinkedIn(リンクトイン)を使って優秀な人材を採用するにはそれなりの工数がかかります。特に、待ちの姿勢ではなく、攻めの採用であるLinkedIn(リンクトイン)は、採用担当からの積極的なアプローチがマストです。自社での運用に工数がかかる点はデメリットとも言えるでしょう。採用担当だけで運用を行うことが難しい場合は、「LinkedIn(リンクトイン)」に対する、きちんとした知識や豊富な運用経験を持つ、運用代行会社の利用も検討していただけたらと思います。

【こちらもお読みください】
LinkedIn(リンクトイン)の使い方《企業向け》を公式ビジネスパートナーが解説

4-2 結果が出るのに時間がかかることもある

LinkedIn(リンクトイン)のユーザーは、「今すぐに転職をしたい人」よりも「いつかは転職をしてもいい」と思っている転職潜在層の割合が多いため、採用担当からアプローチをかけたとしても、すぐに結果が出るわけではありません。特に導入初期の段階では、結果が出るのに多少時間がかかることもあるでしょう。時間をかける=自社を認知してもらう期間と捉え、メリット・デメリットを理解した上でLinkedIn(リンクトイン)を上手に使いこなしていきましょう。

5.まとめ

LinkedIn(リンクトイン)とはどのようなツールなのかをご理解いただけたかと思います。転職潜在層へアプローチができるLinkedIn(リンクトイン)について、もっと詳しく知りたい採用担当の方は、ぜひお気軽にお問合わせください。

当社は、LinkedIn(リンクトイン)公式ビジネスパートナーとして、多くの採用支援実績がございます。

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