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LinkedIn(リンクトイン)は転職で使われている?中途採用に効果的?
海外では、SNSを活用した採用・転職活動はもはや一般的となっています。なかでもビジネス情報感度の高いユーザーが多く登録するビジネス特化型SNS「LinkedIn(リンクトイン)」は、他媒体では出会えない優秀な人材を確保できる強力なツール。近年日本でも徐々に浸透しているLinkedIn(リンクトイン)には、どのような転職希望者が登録しているのでしょうか。実際の役立て方について紹介します。
【目次】
1. LinkedIn(リンクトイン)とは?基本機能を簡単におさらい
LinkedIn(リンクトイン)は、2003年5月にサービスを開始したアメリカ発のビジネス特化型SNS。転職希望者や企業の採用担当の方、個人事業主、経営者など、仕事上のつながりを得たい多くのユーザーから支持されています。使い方は他のSNSとほぼ一緒で、記事を投稿したり、ビジネスパートナーや気になる相手をフォローしたり、ダイレクトメールを送ることで、つながりが増えていく仕組みです。LinkedIn(リンクトイン)の最大の特徴はビジネスシーンに特化していること。ビジネスに関する投稿が多く、今すぐ転職を考えている層だけでなく、将来的に転職を考えている「転職潜在層」にも出会える確率が高いというわけです。
2. 海外では既に一般的
海外では、LinkedIn(リンクトイン)を名刺代わりにして転職活動を行うことが主流になりつつあります。LinkedIn(リンクトイン)は、世界200以上の国と地域で8億5,000万人以上のユーザーが利用。そのうち、アメリカ・カナダ・中南米が2億400万人以上、ヨーロッパ・中東・アフリカが2億1,100万人以上、ラテンアメリカ・カリブ海地域が1億2,400万人以上、アジア太平洋地域は2億2,400万人を突破しました。今後も世界全体でユーザー数が増える見込みがあり、LinkedIn(リンクトイン)の需要は高まっていくでしょう。数字の伸び率から、海外の転職活動では既にLinkedIn(リンクトイン)を使うことが一般的であると考えられます。
【出典】
・リンクトイン・ジャパン株式会社 2022年8月22日プレスリリース
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000021.000066809.html
・リンクトイン プレスルーム
https://news.linkedin.com/about-us#Statistics
3. LinkedIn(リンクトイン)はどのくらい転職で使われているのか
LinkedIn(リンクトイン)は企業経営者や経験のあるフリーランス、スキルを持った海外在住ユーザーといったハイクラスな人材も多く利用しています。海外や外資系企業で働く人はほぼ全員が自分のLinkedIn(リンクトイン)アカウントを取得しているともいわれ、大学生の就職活動や社会人の転職活動、ビジネスで使用することが、ごく自然であるようです。LinkedIn(リンクトイン)の発祥地であるアメリカでは、SNSを使った採用経路のうち、8~9割がLinkedIn(リンクトイン)経由という場合もあるとのこと。
一方日本ではまだ知名度が低いですが、キャリアアップや転職を目的としてLinkedIn(リンクトイン)に登録するユーザーは多いといえます。ただし、いわゆる人材紹介や一般的な転職サイトと大きく違うのは、「今すぐ転職したいわけではないが、いい会社があれば転職しよう」という姿勢の転職潜在層が多いこと。そのため、企業が定期的な情報を発信しておくことで、転職潜在層の転職活動がスタートした際は、効果的な採用につながる可能性があります。
4. LinkedIn(リンクトイン)での転職に向いている職種・ポジションTOP10
LinkedIn(リンクトイン)は2022年1月、日本で初めてとなる「Jobs On the Rise」ランキングを発表。LinkedIn(リンクトイン)の求人データから、過去5年間で求人需要が上昇した職種のトップ10を算出しました。ここで紹介する職種・ポジションの採用を検討している企業は、LinkedIn(リンクトイン)の導入が効果的に働くかもしれません。
【出典】
LinkedIn News編集部(日本)【LinkedIn独自調査】今、人気急上昇中の仕事トップ10
https://www.linkedin.com/pulse/linkedin-jobs-rise-2022-10-japan-roles-growing-linkedin-news-japan/?originalSubdomain=jp
第10位:総務責任者
第10位は、企業を裏方で支えるスペシャリストである総務責任者。要求されるスキルは、人材開発、プロジェクトマネジメント、営業、会計です。採用後に活躍している主な業界は、情報技術&サービスでした。経験年数(中央値)は11.4年となっています。
第9位:営業責任者
第9位は、企業の売り上げを積み上げていく上で、不可欠な職種である営業責任者。要求されるスキルは、戦略、ソリューションセリング、マーケティング戦略、ビジネス開発です。採用後に活躍している主な業界はコンピュータソフトウエア、インターネット、情報技術&サービス。経験年数(中央値)は13.3年で、営業のスペシャリストとして経験を積んだ人が多かったようです。
第8位:バックエンドデベロッパー(エンジニア)
第8位はバックエンドデベロッパー。サーバーやデータベースなど企業の基幹システムを支えるエンジニアです。求められるスキルは AWS、プログラミング、MySQL。活躍している主な業界はコンピュータソフトウエア、インターネット、情報技術&サービスです。経験年数(中央値)は4.1年と比較的短く、前職はソフトウエアエンジニア、ウエブ開発、フルスタックエンジニア、フロントエンド開発として技術を磨いた人が多かったようです。
第7位:採用スペシャリスト
第7位は、企業の成長にインパクトを与える人材を発掘し、仲間に迎え入れる採用スペシャリスト。求められるスキルは、採用、人材開発、タレントマネジメント、エグゼクティブサーチ。活躍している主な業界はコンピュータソフトウエア、インターネット、情報技術&サービスなどです。経験年数(中央値)は5.9年で、前職でもリクルーター、HRスペシャリスト、採用コンサルタントの経験がある人が多い結果となっています。
第6位:戦略パートナーシップ
第6位の戦略パートナーシップは、企業の競争力を高めるための提携戦略を立案する立場の人。求められるスキルは、ビジネス開発、マーケティング戦略、デジタルマーケティング、営業。活躍している主な業界は、コンピュータソフトウエア、インターネット、情報技術&サービスです。経験年数(中央値)8.8年で、 アカウントマネージャーやビジネス開発マネージャーの経歴を持つ人が転職活動に成功しています。
第5位:カスタマーエクスペリエンスマネージャー
第5位は、顧客体験を最大化するための統合的なサポート施策を統括するカスタマーエクスペリエンスマネージャー。求められるスキルはSaaS、カスタマーサクセス、エンタープライズソフトウエア。活躍している主な業界はコンピュータソフトウエア、インターネット、情報技術&サービスです。経験年数(中央値)は8.3年で、営業スペシャリスト、ビジネス開発、テクニカルサポートエンジニア、カスタマーサービスマネージャー、プロダクトマネージャーと幅広い職種の人がこの職種にチャレンジしています。
第4位:エンゲージメントマネージャー
第4位は、エンゲージメントマネージャー。社内の他部門と連携しながら、顧客支援を総合的に実行する専門職です。求められるスキル要件はコンサルティング、プロジェクトマネジメント、ビジネス戦略。転職後はコンピュータソフトウエアやインターネット、情報技術&サービスなどの業界で活躍しています。経験年数(中央値)は9.8年で、プロジェクトマネージャーなどの経歴を持つ人が多いようです。
第3位:ソフトウェア営業(SaaS含む)
従来のオンプレミス型だけでなく、最近はSaaS営業に対する需要が高まっているそう。第3位のソフトウェア営業に求められるスキルは、ソリューションセリング、クラウドコンピューティング、ダイレクトセールス、ビジネス開発。活躍している主な業界はコンピュータソフトウエア、インターネット、情報技術&サービス。経験年数(中央値)は10.8年で、以前の仕事は営業スペシャリスト、ビジネス開発でした。
第2位:インサイドセールス
第2位のインサイドセールスは、SaaSの登場によって急拡大した、新規の顧客開拓を担う営業職。求められるスキル要件はSaaS、CRM、ビジネス開発、マーケティングオートメーション。活躍している主な業界はコンピュータソフトウエア、情報技術&サービス、インターネット。経験年数(中央値)は4.6年で、前職は営業スペシャリスト、ビジネス開発でした。
第1位:カスタマーエンジニア
栄えある第1位は、顧客企業などに近い立場で情報システムの導入支援やシステム保守などを担当するカスタマーエンジニア。求められるスキルはカスタマーエンジニアリング、テクニカルサポート、ソフトウエアインストール、コンピュータハードウエア。活躍している主な業界はコンピュータソフトウエア、インターネット、情報技術&サービス。経験年数(中央値)は7.4年で、テクニカルサポートエンジニア、ソリューションアーキテクト、ソフトウエアエンジニアなどの職歴を持つユーザーが転職に挑戦しています。
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5. LinkedIn(リンクトイン)を使う求職者側のメリット
ここでは、転職希望者がLinkedIn(リンクトイン)を使用するメリットをご紹介します。
5-1 直接企業に応募できる
LinkedIn(リンクトイン)では世界中の企業が求人情報を掲載しています。特に海外企業ではLinkedIn(リンクトイン)上でしか求人情報を公開していないケースもあり、転職先の候補が広がる可能性が高まります。興味のある企業とつながっておくと、たとえ今は求人情報を出していなくても、求人情報を公開したタイミングで直接応募することができます。興味のある企業は積極的にフォローを行っているユーザーもいる多いようです。
5-2ミスマッチを軽減できる
転職希望者は、企業側の事業内容や業務内容、カルチャーなどの投稿を見たうえで応募をします。また、採用担当の方に直接コンタクトを取れるので、希望すれば、将来の上司と話をする機会を設けてもらえるかもしれません。LinkedIn(リンクトイン)で企業の情報を取り入れた応募者は、理解を深めて転職活動を行うので、自然と質があがり、転職後のミスマッチが起こる確率がぐっと下がります。
5-3 質の高いスカウトメールがもらえる
人材紹介や転職サイトに登録した瞬間、大量のスカウトメールが来てうんざりした経験を持つ人は多いのではないでしょうか。こうしたスカウトメールの中には、企業から依頼もないのに、転職エージェントが無作為に一斉配信しているものもあります。ですから、「スカウトされたから選考を受けたのに不採用になった!」という事態が起こるわけです。
LinkedIn(リンクトイン)では年齢、学歴、スキル、経歴、資格、勤務条件、志向性などに合わせてユーザーを絞り込み、候補者に挙がった人を厳選してスカウトメールを送ります。そのため、転職希望条件にマッチしたスカウトをもらうことができるのです。
6.今後LinkedIn(リンクトイン)を使った転職は普及する?
日本でのLinkedIn(リンクトイン)ユーザー数は約300万人にのぼり、今後ますますの普及が期待されます。発祥地であるアメリカでは、LinkedIn(リンクトイン)経由で転職活動をすることはもはや当たり前の時代。アメリカのスタンダードが10年遅れで到来すると言われる日本でも、あと数年でLinkedIn(リンクトイン)が一層広まることが期待されます。
7.LinkedIn(リンクトイン)採用を導入するメリット
続いて、企業側がLinkedIn(リンクトイン)採用を導入するメリットを解説します。
コストカットできる、ブルーオーシャン、優秀人材と出会える
LinkedIn(リンクトイン)を使って転職する利用者は増加していますが、日本ではまだまだブルーオーシャンといえます。そのため、競合企業が入り込んでないことも多く、ビジネス情報感度の高いハイスペック人材にいち早く出会うきっかけとなるでしょう。
LinkedIn(リンクトイン)には法人契約ライセンスと個人契約ライセンスがあり、LinkedIn(リンクトイン)を使用して採用活動をしている多くの企業は法人契約ライセンスを導入しています。法人契約には費用がかかりますが、成果報酬型ではなく何人採用しても同じ金額のため、人材紹介や求人媒体を利用するよりも一人当たりの採用コストを抑えられるのが特徴です。
LinkedIn(リンクトイン)にはダイレクトメールなど無料で使える機能も多く、有料版にもトライアル期間があるので、導入を検討したい採用担当の方は使い勝手を試してみてはいかがでしょうか。
【参考】LinkedIn Recruiter入門
※LinkedInラーニングのコンテンツのため、閲覧には月額費用がかかります。LinkedInラーニングの無料トライアルもあります。
https://jp.linkedin.com/learning/learning-linkedin-recruiter-2019-2?trk=learning-serp_learning-search-card_search-card&upsellOrderOrigin=sem-ga_campid.11141085997_asid.111964190049_crid.465756349403_kw.linkedin%E3%83%A9%E3%83%BC%E3%83%8B%E3%83%B3%E3%82%B0_d.c_tid.kwd-430930688073_n.g_mt.e_geo.1009285
8.採用難をLinkedIn(リンクトイン)で突破しよう
LinkedIn(リンクトイン)にはビジネス上の新たなつながりをつくることに前向きなユーザーが多く、日々多くの出会いが生まれています。実名での登録なので炎上やトラブルの心配も他のSNSと比べると少なく、相手のキャリアや転職希望条件を把握した上で交流できるのは大きなメリット。上手く活用すれば採用につなげることができるので、一人あたりの採用単価が上昇しがちな採用難の時代において、ぜひとも味方につけたい強力なツールです。
9.まとめ
LinkedIn(リンクトイン)を使った転職は海外ではもはや当たり前で、日本でも中途採用に導入する企業が増えています。とはいえ日本ではまだ競争相手が少ないため、いち早く導入すれば他では出会えない優秀な人材を獲得するチャンスが高まるでしょう。採用担当の方々はぜひLinkedIn(リンクトイン)をフルに活用して、採用難の時代を乗り切ってください。
当社は、LinkedIn(リンクトイン)公式ビジネスパートナーとして、多くの採用支援実績がございます。ぜひお気軽にお問合わせください。
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